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心が伝わる言葉もホスピタリティ

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学生に社会での言葉遣いを教える時に私はいつも言うのです。

「社会に出たら、相手に意味が届く言葉を使おうね」と。

 

例えば、「どうも」

例えば、「すみません」

 

この2つの言葉、私は苦手です。

 

「どうも」は、

 

「どうもありがとう」なのか

「いつもお世話になっております」なのか

「ごめんなさい」なのか

「こんにちは」なのか

相手が何を言いたいのか、よくわからないし、

それに言葉を途中で止められると気持ちが悪いものですよね。

 

お笑いの世界でも、外国人が日本人の真似をするときにも使われています。

なんだかやっぱり嫌な感じです。

 

 

また、「すみません」は

 

「ありがとうございます」なのか

「恐れ入ります」なのか

「申し訳ありません」なのか

「お手数おかけします」なのか

「ご足労おかけします」なのか

全てに通用する便利な言葉ですが、こちらも苦手です。

 

やっぱりきちんと相手に想いが伝わる言葉を使いたいものです。

 

ここで、『江戸しぐさ』の中に「すみません」について興味深いことが載っていたのでご紹介します。

現代では「すみません」を漢字で書き表すと「済みません」と書くのが主流だと思いますが、江戸時代には、この「すみません」は「澄みません」と書いていたようです。

なぜなら”目の前にいる人は全て仏様の化身”と考えていたため、仏様に対して済んだ気持ちになれなかったという心からのお詫びの気持ちを表したからだそうです。

 

このようにやはり、「すみません」という言葉は現代において都合のいいように、便利なように変わってきてしまったのですね。

 

便利な言葉は確かに言いやすいのかもしれません。

でも思いやりにかけてしまっている気がします。

ホスピタリティが感じられないですよね。

 

言葉は自分の分身です。

話す言葉には、その人の「人となり」が出ます。

だから、やっぱりきちんと心が伝わる言葉を使いたいと思うのです。

 

✨ 今日の一言 ✨

言葉を省略するのはやめよう!

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